あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

*

この秋に保険認可になるプロテアーゼ阻害剤のテラプレビル(telaprevir, VX-950)の著効率(SVR)について

      2013/07/19


Busy Day / Michael C Strack

今日は雨でやる気なしなしモード。
先週から花粉が爆発して、さらに酸素が脳にいってない。

昨日の記事のように、今年の後半からプロテアーゼ阻害剤が保険適用になり、治療ガイドラインが変ります。

そこで、新らしいプロテアーゼ阻害剤(NS3A阻害剤)、テラプレビル(telaprevir)の治癒率(SVR)のデータをみてみましょう。。

ここデータでも、基本的に人側の遺伝子検査、C型肝炎ウィルスの遺伝子検査をやっていることが必須です。

で、どんな値になるかというと、
その前に、

なにが治癒率に関係するんだろう?といったことを少しばかり。

何度か説明をしていますが、大事だから2度でもいう
(あくまでも確率だから、100%でないことをわかってください)

性別で言うと、男性の方が治りにくい。 女性の方が治りにくい (2011/03/07 11:43 訂正)

一番の因子は年齢。人のDNAがどうのこうのより、
早くから治療を始めた方が治りやすい。ひとつのボーダーラインが50歳になります。(2011/03/07 11:43 追記)

次の因子がIL-28B。何度も紹介していますが、
人側のインターフェロンの感受性、簡単にいうと、インターフェロンが効きやすいかどうか。
この検査をすることで80%以上の確率でインターフェロンが効くかどうかがわかる。

じゃ、日本人にどのぐらいの割合で、このIL-28Bの分布があるのか、
武蔵野赤十字病院の例ですが、

T-T (メジャー)72%
T-G (ヘテロ) 25%
G-G (マイナー)1.7%

ざっくり7割以上の方がインターフェロンの感受性があって治りやすいタイプらしい。
治療的にいうとT-G、G-Gも同じカテゴリーの治りにくいグループい入ります。

またもどって、今度はウィルスの検査、C型肝炎ウィルスの70番と91番目の遺伝子を調べるといいというこことがわかっています。このうち、一番強い因子はCore aa70番目のの遺伝子。
ここがワイルド(野生)のときには、治りやすく、ミュータント(変異している)と治りにくい。

 ↑このあたりの遺伝子検査、通常n血液検査からみた因子は、昨日の午後の講演で泉先生が発表されていたので、がんばって紹介していきます。

やっと本題へ、で新しいプロアーゼ阻害剤のテラプレビルを使ったときに、
この因子で著効率をしらべた資料があります。(虎ノ門病院の芥田先生の学会資料から)

テラプレビルの著効率(IL-28B及びコア70番) 

この数字が先月の日吉の泉先生の講演の中で使われました。

人側のIL-28Bが治りやすい因子をもつ人の場合、

コア70が野生型 85.7%、変異していると77.8%、平均で83%ぐらい治ります。
いままでが60割とか言ってたわけですからものすごい進歩ですよね。

いっぽう、人側が治りにくい因子で、ウィルス側が治りやすい因子を持つ場合は50%と五分五分になります。

ちょっと凹むのが、人側も治りにくい、ウィルス側の治りにくい因子を持つ場合、
あたらしい、プロテア-ゼ阻害剤のテラプレビルを使っても、なんと約12%しか治らない。

インターフェロンがはじったころの3%に比較すれば、格段の進歩ですが、
これでは、インターフェロンを治療をやるべきか、やらないべきか迷いますよね。

泉先生のお話では、人側の遺伝子IL-28BがT-Tと治りやすい因子を持つ場合は、
いまの2剤のペグイントロン+レベトール、この秋に認可になると思われるテラプレビルを加えた3剤併用療法を進める。

それ以外の場合は、主治医と相談をして、他の因子を加えて(年齢、性別、ウィルス量、貧血になりやすいかどうか、他の血液検査の値)判断をして治療をすべきかどうかを決めなさいということでした。

ここまで説明されて、再度のQ&Aの時間も、いまは保険が適用になっていなけど、この人側とウィルス側の遺伝子検査をしてから治療をしてほうがいいとのことです。以前の虎ノ門の病院の講演会でも熊田先生が同じことをおっしゃっていました。

IL28Bの遺伝子検査でT-Tだと80%以上の人が治る時代がきたんですよね。
確かに凄いのですが、この薬、結構副作用がきつい。
治療を始めるのは、保険適用されてから、1年ぐらいのほうが、データが集まっていいかもしれないなあ。(個人的観測)

また、次回はC型慢性肝炎治療ガイドラインの話にもどるでやんす。
でんでんでん(←こればっかりやん)

□■□■□■□■□ 

いつものとおり気になるサイトをいくつか

オール巨人の一笑懸命・フルスイング: あなたはウィルス肝炎検査を受けましたか?

少し長いタイトルで、すいませんそして何時も遅い時間のアップでまたまたすいません。今日は、池田市民文化会館で、C型肝炎・B型肝炎・肝癌、市民公開講座!に、治療中の僕が治療体験談をお話ししてきました

早く肝炎検査を受診しよう


Twitter / A・C・O: HCV関連;田辺三菱製薬newsから/C型慢性肝炎治 …

ここにもテラプレビルを待っている人が・・・


ひとまず。

□■□■□■□■□ 

昨日は、すこしお散歩と思い。午前中、あるけ、あるかと花粉が舞う中、歩いてきました。
これで完全に花粉スイッチがはいった模様。午後から水のようななは水が滝のように・・・(トホホ

いい男
いい男 Photo by cxq02002

今年の花粉はまだこれで、3回裏あたりらしい。九回までたどり着けるんだろうか?(><)

 - C型肝炎

Comment

  1. すずめ より:

    一日がかりの肝炎等克服緊急対策研究 公開報告ありがとうございます。お疲れさまでした。
    地方の肝臓専門医等の医療講演では 新しい治療への報告全くされていないのが現状、財源の問題も大きく、
    net社会からの配信 大切なことと感じます、ばんばんさん、akioさん、早坂先生の配信は 全国の肝炎患者にとって 大きな支え 感謝しております。
    今回の治療 ボディパンチ!のように 後々から応えてます。
     隊長さんも 無理しないように報告ボチボチでお願いしますね。
     

  2. どらみ より:

    お疲れの所、レポートありがとうございます。
    テラブレビルの登場、待ち望んでいましたが、
    いざ現実味を帯びてくると、躊躇しますね。
    遺伝子調べるって言ったって、どこでもできる検査じゃないし。
    その辺の整備が進んでいるとは、思えない。
    でも、沢山の患者さんがいるし、検査代も高額だから、
    ビジネスとしてはおいしいのかな?
    すぐに、整備されるかもしれないですね。
    花粉来てますね。私も日曜、出歩いたら鼻も目も、粘膜が腫れたような感じになりました。
    お大事に・・・

  3. naema777 より:

    いつも情報ありがとうございます。
    きっと、たくさんの方がこちらの情報で助けられている事と思います。私もお世話になって早1年です。ほんとに色々教えてもらってます。全国のお医者さんにも読んでもらいたい。です。
    花粉がまだ3回裏(☆0☆)!!先は長そうですね。。。
    ばんばんさんもお大事にしてくださいね!

  4. yukizumi より:

    ばんばんさん、いつもブログ見てますよ。いろんな情報ありがとうございます。私もC肝患者ペグリバ48週も26週でやっとマイナス再燃というコースでした。つかぬ事をお聞きしますが、ばんばんさんもペグリバ48週トライされましたか?やはりマイナス再燃だったのでしょうか?遺伝子検査も在住の大阪では大学病院に行かねばならないようです。ありがとうございました。お互いがんばりましょう!

  5. ばんばん より:

    すすめさん
    今回は削られたけど、補助はなんとかなりました。
    7年とはいわず、もっとやれればよいのですけどね。
    どらみさん
    そうなんですよね。この検査どこでも出来る訳じゃない。
    いまだと国府台病院とかに検査依頼をするそうです、ISDRも高いんだよなあ。
    でも、これをやらないと新しい薬が決められないみたい・・・むーん
    naema777さん
    今年の花粉が痛い。ってほんと、たくさんある、お昼や、気温がさがる夕方などは外出をさけるようにしたほうがいいかもしれません。
    yukizumiさん
    わたしも、48週で翌月再燃でした。いまの基準なら72週コースだったのですがね
    その頃はありませんでした。遺伝子検査、ぜひやりましょう。良い結果だったら、心強いですもんね。悪くても大丈夫。次の新薬がまっているから。

  6. akio より:

    ばんばんさん、こんばんは~♪
    暖かくなってきて、花粉がたくさん飛んでますね~!
    飲み薬&目薬&鼻薬&マスクでも、やはりつらいです。
    外回りの仕事の人は大変だろうな~。
    お互い、しっかり防護しましょうね~!
    ああっ、記事と全然関係ないや~!
    ではまた~♪

  7. ばんばん より:

    akioさん
    今年はレーザーで焼いてもだめだったなんて人がいます。
    花粉凄すぎ、これから一月半も・・・(ドホホ

  8. アレイ より:

    ばんばんさん、こんにちは!
    私の場合はこの報告によれば12%だけどK先生は6ヵ月の治療で35%1年やって65%と言われました。
    前回の治療で検出せずに1回もならなかったことを考えれば3剤
    ではちょっと厳しいかも・・・
    「のみのみ」に期待を持ち待っていますよ(*^_^*)
    花粉症ですが鼻はそんなにひどくないのですが目がかなりきています。飲み薬と目薬に加え洗眼も買ってきました(*^^)v

  9. ばんばん より:

    アレイさん
    いまの指針だとIL-28Bがヘテロ、マイナーだと、新薬へといった感じになっているので、急ぐ必要がなければ待ちませう

  10. 前向き爺 より:

    地震も ここでいいのかな?隊長も生きてる、ほっ。
    のみのみの朗報に対し、アッキーや、わしみたいに、だめだめ中止組が12%あり!
    昔はしかたなし。んが今なら医師は これを示し、我々に選択肢を提示すべきでは ないのんか!?

  11. 前向き爺 より:

    このたびの地震・津波を治療サイドから考えてみた。
    電車は動かない(動いても行列に患者は耐えられない)。
    車は大渋滞。入院してたって、計画停電するかもしれない。
    まともな人に対するケアも、ままならないので、患者は もっと苦労してるんだろうなあ。
    まつなりさん、大丈夫?

  12. まつなり より:

    前向きさん。  有難うございます。
    ○ 被災されたIFN治療中の患者さんが避難されて治療を求めてこられましたが、患者さんが(ペガシスかペグかも含め)何もご存知なく、情報を被災地の病院に聞く手段も無く、直ぐには治療を始められなかったそうです。○
     「ペガシスって、覚えておく様に言われました。」
    退院後初めての通院日が心痛む地震の日になってしまいました。
    揺れたのは、3本目を済ませて、レントゲンを撮って、心電図撮って、お会計時でした。
    入院患者さんも、全員、屋外に避難されました。(動けない方はベットの移送でした)
    外で、発電機で治療続行の方もいらっしゃいました。
    その後、昨日、18日が通院日でした。
    病院は薄暗く、計画停電中。 エコーや心電図等、急を要する患者さんの検査が優先で、定期的な検査はキャンセルだったようです 。電子カルテのパソコンも消えていました。
    私は、昨日で4本終わりました。
    順調に私の体内から消えているようです。
    たまに、悪戯や意地悪をする(ペガ・コペ・その他)だけど、彼らは、私達の:味方:なんだ!と痛感します。
    ばんばんさんは、被災地に幼馴染やお知り合いの方もたくさんいらっしゃる事と思います。
    大変な悲しみと心配の中、その気持ちを一旦横に置き、「さて!次は復興だ!」と気持ちを前へ!前へ!奮い立たせていらっしゃるのでしょうね。
     泣きたい気持ちを抑えて・堪えて・・・。
    ばんばんさんが、涙をこらえるのなら、私が代わりに泣きます。
     女だから、大声で、3人分くらい泣く!! 
    電気って、備蓄できないそうですね。 初めて知りました。
    今日は、関東地方も需要と供給が間に合うそうです。
    パソコンもスイッチONです。 長文になってしまいました。
     
       
      

  13. まつなり・訂正 より:

    大変な変換間違いがありました。
    ○ 被災されたIFN治療中の患者さんが(非難)されて治療を求
    (非難) → (避難)です。   すみませんでした。

  14. 前向き より:

    まつなりさん
    非難が避難は、たいしたことないっちゃ。
    それよりペグかペガか知らないで治療を受けている方も、おいでなのですか~、びっくりしました。(って、かくいう私も、ん年前は、そうでしたー、ばきっ)
    町医者の予約も、めっちゃくちゃで、大変混雑しております。
    意地悪しないでハグしてる前向きより

  15. ばんばん より:

    まつなりさん
    こっちで訂正しておきます。むん、東北はもっと大変そう。緊急なくすりもなく、治療というか応急たいおうもままならないらしい。かなしいな。
    前向き翁
    計画停電でパソコンがうごかないので、薬は処方できないし、診療もできない病院が多発しているらしい。病院は別ラインで提供していればこんなことはないのでしょうが、いまの配線からはむりらしい。この辺もこれからの課題なのでしょう。
    それにしても、このまま停電が1ヶ月もつづくとなると経済的打撃がひとくなるなあ。

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