あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

*

H23年度 C型慢性肝炎治療ガイドラインはこう変わる・その2

      2013/07/19


猫様 / iyoupapa

今日は計画停電がない。気温もあがり暖房がなくても過ごしやすい午後。
自分のできることをこつこつとやるしかないですよね。
セーターとダウン仕様の節電モードのヤシマ作戦決行中
ここは、今回から平常更新にもどります。

今日は途中で終わった。H23年 C型慢性肝炎治療ガイドラインの話を続けたいと思います。

※ 厚生労働科学研究費肝炎等克服緊急対策研究 公開報告会のスライドからテキストを起こしていますが、間違いがあるかもしれません。気がついた方はご指摘をお願いいたします。
まだ確定版ではないので、4月以降の公開されれるため変更になる可能性があります。

全部で8枚のスライドから構成されていますので、前半、後半に分けて紹介しようと思います。
今回は前半戦、まずは1枚目から
ss2.JPG


前回紹介したように、赤い部分が変更になりました。黒い部分はH22年のガイドラインと変更はありません。
今年認可になるであろうプロテアーゼ阻害剤時期を考えて治療を選択するようにということでしょうかね。また、遺伝子検査の項目がありますが、このあたりは検査を行える病院がすくなく、必須にはならなかったんだと思います。

Genotype1・高ウィルス量症例にRibavirin併用療法を行う場合は、より高い治療効果が得られ るプロテアーゼ阻害剤の使用可能な時期を考慮し、また治療効果に寄与するホスト側の因子で あるIL28Bの遺伝子およびウィルス側の因子である遺伝子変異(ISDR、Core領域aa70)など を参考にして、治療の開始を決定するのが望ましい。

個人的には、なんとかこの遺伝子検査をやって人側とウィルス側の特性を踏まえて、治療を始めるのがいいと思います。

2枚目。これも前回紹介しましたね。前回のは写真をそのまま掲載したので不鮮明でしたね。
このスライドは”プロテアーゼ阻害剤使用可能後のガイドライン”になります。
ss3.JPG


変化があったのは、ウィスルの型が1b型の高ウィルス量(>10の5乗以上の場合です。

Peg-IFNα2b:Peg-Intron + Ribavirin:Rebetol +Telaprevir(24週間)
<中略>
★Hb値を考慮して、プロテアーゼ阻害剤を含む3者併用療法を行うことが困難と予測される 場合は、IFN+Ribavirin併用療法を選択する。

のように難治例といわれる部分にプロテアーゼ阻害剤を追加する3剤併用療法となりました。
ここに注意点で、貧血の要素を加味してきめましょうという項目が追加に。これは、いまのペグリバよりもプロテアーゼ阻害剤(テラプレビル)を追加することにより、副作用の貧血が強くでる傾向があるので、貧血になりやすい方は、従来の2剤のペグリバを選択する方法もあるよ。ということになります。

以前、東大医科研の加藤先生のお話で、貧血になりやす方は、いきなり全量で始めるのではなく、1回目、半量で初めて様子をみて、順次見極めながら、量を調整するというお話をお聞きしました。専門医ならこのような調整が可能ですが、一般にはここまではいきませんので、考える必要がありますね。
じつはこの貧血の因子も遺伝子検査をするとわかるようになって来ました。わたしもこの検査をやったので、これはまたどこかで話題にしたいと思います。

3枚目は、プロテアーゼ阻害剤が使えるようになるまでのお話です。

ss4.JPG

1.Genotype1・高ウィルス量症例に対するIFN+Ribavirin併用療法再燃例への再治療は Peg-IFN+Ribavirin+プロテアーゼ阻害剤3剤併用療法(治療期間24週間)の治療効果 が極めて高い(治癒率88%)ことから、プロテアーゼ阻害剤が使用可能になるまでは、発 癌リスクの高い例(50歳以上F2以上の症例)は病期の進展を考慮し、発癌予防を目的に ALT値とAFP値の正常化を目指しIFN単独長期投与を選択することが望ましい。

お医者さんじゃないので、この辺の感覚はむずかしいのですが、発癌リスクの高い人はまたずにとっとIFN治療を始めなさいということになります。
なんかいか、治癒因子の話をしていますが、遺伝子、ウィルス量、性別など、治癒因子がありますが、なんと一番高い治癒因子は

年齢
だそうです。
なるべく早く治療を始めた方がいいということですね。IFNは副作用もおおく、高齢になると治療を続けられないこともあります。ひとつの区切りが50歳というはなしで、この50歳以上というくだりがでてきていると思われます。肝がんになると全年ながら、うまく手術しても再燃が多く発生します。それよりは、きついながらもIFN治療で発がんリスクを抑えようというのが、治療ガイドラインの趣旨なのではないかと思います。
でもね、50歳以下でも、仕事をしながら、IFN治療をするのって、すごい負荷がかかる。できるならINFがない治療が普及すればと感じます。

さくさくと4枚目にいきましょう。これも発がん予防の話です。

ss5.JPG


インターフェロンを少量を長期間にわたって注射しつづける治療法のことが明記されました。

1. Ribavirin併用療法の非適応例あるいはRibavirin併用療法での無反応例の中で発癌リスクの 高い症例(50歳以上F2以上)では、IFNの副作用の因子を考慮し、発癌予防目的のIFNの 長期投与が選択肢となる。なお、IFNーα製剤300万単位/日を3回/週を原則として、在宅 自己注射(Peg製剤を除く)も可能である。またPeg-IFNα2a製剤を使用する場合は90μg /日を1回/1~2週を使用する。

海外ではいままで、IFN長期治療による効果はないと学会で発表されてきました。でも、日本では、長期治療には効果があると北海道緑愛病院の川西先生などが講演会で盛んいいっておられましたが、なかかな認知がすすまなかったようです。しかし、やっと海外でも5年以上の長期にわたってIFNを注射しつづけると明らかに発がん率が下がると認知されたようです。

これを踏まえて、少量長期と言われる治療方法の指針が追加されました。
2種類あって、
1.自己注射が可能なIFNーα製剤300万単位/日を3回/週、これは通常スミフェロンが用いられます。
2.もう一つはまたPeg-IFNα2a製剤を使用する場合は90μg /日を1回/1~2週を使用する。これはペガシスのことだと思います。

個人的な感覚ですが、スミフェロンは体への負担が重い(経験値)、週3回もこれを続けるのはかなりしんどいと思います。自己注射はできませんが、週1回かよって、ペガシスを少量というかこのガイドラインでは半量ですが、もっと少なくてもいいかもしれません。この少量長期は、武蔵野赤十字病院の泉先生がプロらしいですが、緑愛病院の川西先生も、1/5、1/10など、非常に量をすくなくして、体への負担を軽くする方法も実際にやられているようです。
これのさじ加減がわかる先生があまり多くない、治療費がかさむなどの問題があいりますが、発がんには一定の効果があります。治療ガイドラインに明記されたといいうことは、IFNの助成にも組み込まれる可能性があるので、このあたりは確認が必要かな。

疲れたので前半線はこの程度で。
次回に続くよ。ででんでんでんのおっかさん。

■□■□■□■□■□■

ではいつものようにきになるサイトからいくつか。



まだ、東京肝臓友の会のHPには掲載されていませんが、来週3月27日の講演会が延期になったようです。
この時期しかたがないですよね。時期は未定ですが、かならずやると事務局の方ががんばっておられますので、いましばらく待ちましょう。
参考:



プロテアーゼ阻害剤をいち早く治験でやって、SVRとなったtokyoportebonheurさんのことで、治験の振り返りが記されております。やっぱり、皮膚には副作用がでやすいんだな。皮膚科が併設されている病院だと、安心してテラプレビルがやれますが、そうじゃないと心配ですよね。

ひとまず。

■□■□■□■□■□■

届け! この思い…… pray for japan
届け! この思い…… pray for japan Photo by cxq02002

今日はいいけれど、これから東京電力の地域では停電が多発する。
千葉では、停電中のろうそくによる火災が発生したそうだ。これ以上つづかないでほしい。
しばらくは、ろうそく暮らしがつづくみこみ。自分も気をつけよう。
学校でも卒業式の中止がだんだんとめだつ。残念だけど、仕方がない。

あまりいろいろなものを停めて経済が自粛して、復興が遅れてもしかたがない。
いま自分にできることから始めよう。そう思うこの頃。

勤め先の東北支社で人が足りないらしい。
実家も仙台だし、なんか手伝えるといいんだけどな。

 - C型肝炎

Comment

  1. sin より:

     3/5はお世話になりました。
     おかげで標準化ガイドラインB型肝炎や肝硬変の部分もテキス化して、pdfにすることができました。
     全国の関係患者会にメールで流しました。公開は、肝炎情報センタなどドクターが関わったサイトに出てからにしたいと思います。
    ■当面の治療は、肝発がん抑止ですね。
     少量インターフェロン治療、私の周りでインターフェロンで副作用が強く出る方や、勤務中の方は、通常バイアルの半分か三分の一でやっておられます。
     効果のデータが出るには相当かかりますから、科学的知見に基づいたものではありませんが、ALT値は正常化されている方が数名居られます。
    ■東京肝臓友の会、役員さんと連絡が取れました。余震や計画停電で事務所で仕事ができないようです。

  2. ばんばん より:

    sinさん
    お疲れ様です。
    正確さはsinさんのサイトでね。うちはざっただから(苦笑
    発がんも飲み薬でできるようになると楽なのですがね。
    IFNの副作用は人によって出方が違うので、できるひとはどんどんやったらいいと思います。
    やっぱり、この震災でどこも手がたりていません。
    わたしもできることこから協力したいと思います。

  3. ケンケン より:

    ばんばんさん おはようございます。
    最近更新されてなかった様でいろんな意味で心配しておりましたが、お元気そうで何よりです。
    私は、入院中で温かい食事はでるし、病室は暖かいし、INFの副作用以外無事に過ごさせて頂いております。
    計画停電とか、スーパーに食料品がないとか聞きますが、キチンと食事は出るし、いい時期に入院してたのかな?
    (病院内のコンビにには、食料品が全然なく入荷の予定もないそうです。)
    ばんばんさんには、いつもためになる情報ありがとうございますです!感謝!
    フェロン14連投終了し血小板4万ながら先生の理解もあり、ペグ+レベ 1本目導入中です。
    ペグ+レベふちょうなら、テラブレピル後で追加して治療継続できるんだろうか?(その前に血小板でOUT?)
    テラブレは皮膚関係で副作用きつそうですね?フェロン10本で神経過敏みたいになり、皮膚がチクチクして痒くて寝れなかった私には貧血気味という問題もあるし、無理があるかな?
    いまから心配しても仕方がない、まずは気合で副作用ぶっ飛ばし、またまた気合でウィルス撃退だっちゃ!
    肝炎患者のお仲間の為これからも情報よろしくです。
    追伸)
    自分も初めて「肝炎対策推進について」のパブコメ提出しました。(内容は?ですが) 皆さんにお世話になりっぱなしな私ですが、自分が出来る事やっとひとつ実行しました。)

  4. 前向き翁 より:

    治癒因子は年齢と聞いても驚いてはいけませんぜ、各々方。
    歳をとる→機能・免疫力低下→あちこち悪いとこ多し→治り難いは当たり前田のクラッカー。
    皆様、生き様を見直しましょう、いつ御迎えが来ても良いように、毎日を生きるのです。
    IFN長期治療による効果や”お試し”ペグリバは、てるりん先生の講演に行く度に、御聞きし、
    これぞ名医の匙加減!で感動してたんだ。継続は力なりが世界に認められつつあるって事だよね。

  5. はるうらら より:

    当たり前田のクラッカー・・・・分かっちゃ居るけど「悩ましい」・・・・。
    でもね、選択肢がいろいろあるってことは、それなりに励まされるかも。しばらく落ち着いて、様子見かな。
    ばんばんさん、何時も有難うございます。

  6. ばんばん より:

    はるうららさん
    そう、むずかしんでんがな。特効薬があれば、それ1個なんですけどね。
    先生のさじかげんというか、経験値がものをいいそうですね。

  7. akio より:

    ばんばんさん、こんばんは~♪
    ガイドラインの報告、ありがとうございます~!
    「基本はテラプレ3剤だからね~!」という方針ですが、
    仕事をしながら3剤治療をするのは、結構つらいかも。
    可能なら、無理しないで半年間休職した方がよさそうですね。
    節電のことを“ヤシマ作戦”というのですね。
    何を隠そう、我が家は暖房器具を使っていません。
    ストーブも電気カーペットも無いし、エアコンの暖房も使いません。
    マンションの中部屋なので、上下左右の部屋が温めてくれるんです。
    そう、ずっと前からヤシマ作戦実施中です。
    東北の被災地の皆さんの厳しい状況を思うと、
    交通混乱や計画停電なんて、大したことではないですよね。
    暖かい食事と心の平安が、被災地に届きますよ~に!
    ではまた~♪

  8. ばんばん より:

    akioさん
    でも今度は24週の半年勝負だから、駆け抜けるとなんとかなるかも。
    でも副作用の貧血や皮膚炎がきつくなるから、完遂できない人も増えるかもしれませんね。
    我が家も暖房なしで、がっちり着込んでいます。
    長丁場でもしかすると2年ぐらいつづくかもしれないので、がんばりま~す。

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