あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

*

日本肝臓学会でC型肝炎治療ガイドライン(第1版)が発表された!治療方針を決めるフローチャートを確認しよう

      2013/07/19


論文 / sekido

大御所の日本肝臓学会で、C型肝炎治療ガイドライン(第1版)が発表されました。
ぜひ、隅から隅々までずずずぃ~と読んでください  以上(終わり)

・・・(- -;;;;;; オイオイ

なんて訳にはいかないよね。

いつも肝臓学会から発表される、スライドのやつは以下のリンクより参照してください。
この間紹介した3月の暫定版とほとんど差がないと思います。

参考資料
平成23年度厚生労働省科学研究費肝炎等克服緊急対策研究事業(肝炎分野)ウイルス肝炎における最新の治療法の標準化を目指す研究班による平成24年B型C型慢性肝炎・肝硬変治療ガイドライン

これじゃてなくて、今回はP60以上のC型肝炎に特化した、ガイドラインになります。

瀉血は入ってわ、注意点は沢山だわ、参照論文のリストはてんこ盛りだわ。
お時間があるときにゆっくり読んでください。

とりあえず、ざっくり治療方針を決める場合には、一番後ろの方に、フローチャートがありますので、そちらを参照してください。
ここでも、遺伝子検査ができる場合と出来ない場合で治療方針の決め方が変わりますし、その結果を見て治療方法を決めることになります。
年齢によりフローチャートが変わりまので注意してください。

いままで、高齢者はどこからかという論議がありましたが、今回は、65歳で線引きをして、65歳以下と66以上で治療方針が変わります。


ガイドラインその他は、こちらを参照してください。
12/05/18 日本肝臓学会編『C型肝炎治療ガイドライン』の公表について

それから、先日の新聞でもこのガイドラインのことが記事になりましたよね。
これも参考の為に確認しておきましょう。

重い腎機能障害が相次いでいるC型肝炎の新薬「テラプレビル」について、日本肝臓学会はC型肝炎の治療指針をまとめた。18日にホームページで公表し、注意を促す。副作用が出やすい66歳以上は原則として使わないなど、この新薬の扱いを慎重にした。

<<中略>> 

一方、日本肝臓学会は、新たな指針で、65歳以下も病状が進んでいなければ、副作用の少ない次世代の薬の承認を待つことを選択肢に加えた。次世代の薬は早ければ来年には承認される見通し。

出典:http://www.asahi.com/health/news/TKY201205160870.html


今回のテラビックを用いた3剤併用療法では、年齢が65歳以下をターゲットにしたものでしたので、そのあたりから割り出されたのかもしれません。

ガイドラインの中では、次世代 DAAs (direct anti-viral agents) と表現されていますが、これは、第 2 世代プロテアーゼ阻害剤(TMC435 14 、 MK7009 15 、BI-201335)の3 剤併用療法、通称のみのみのIFN無しのプロテアーゼ阻害剤/NS5A 阻害剤の内服剤による抗ウイルス療法を指して、次世代の薬と表現されています。
いままでのINFが間接的に体の免疫力を活性化させ、ウイルスを攻撃するのとは異なり、DAAはウイルスの増殖サイクルに作用して、直接的にウイルスを攻撃(減少)させるのが大きな違いです。

この新聞の中の次世代の薬がどれを指すかはわかりませんが、TMC435などはフェーズ3の治験をそろそろ終えることになりますし、1月から始まった前回無効例に対するノミノミのフェーズ3の治験も中間結果が出る時期なので、そのあたりを指しているのかもしれません。

今回のガイドラインの中で、待てというか、治療待機が明確に指針として表現されたのは、とてもいいことだと思います。無理して治療を行っても、うまくいきませんからね。

ちょっと話がそれましたね。

今日はフローチャートの話です。
これを読む上で、気をつけることが2点あります。

その1、前回治療例の扱いです。

ガイドラインの中に、

なお、リバビリンを使用しなかった既治療例、すなわち IFNならびにPEG-IFN単独療法の既治療例に対するリバビリン併用療法による再治療では、前治療への反応性は強い効果予測因子とならないため、原則として、初回治療の方針に従う。また、前治療歴が不明の場合も初回治療の方針に準じた治療を行う。 (P25)

3剤併用療法では前回の治療結果が重要なSVRの要因になります。 前回治療例(前回再燃例)の定義は、この文章から読むとペグリバ・ペガコペによる2剤併用療法オンリーとなります。

・スミフェロン、フェロン、ペグイントロン、ペガシス、単体のINFによる治療
・また、前回どんな治療をおこなったのか、覚えてない方

は前回治療例に含まれないことになります。上記の方は、初回治療例をのフローチャート見て、治療方針を決定してください。

その2、65歳以上問題

新聞記事にもあるとおり、原則(←これ大事)、65歳以上にはテラビックを持ちた3剤併用療法は行わない、原則ということは、やることもある。つまり

・65歳以上でも、私はちょー元気! とか、
・毎日10km以上走ってる~・・・・・とか、
・諸事情でいま治療を行う必要がある・・

なんて場合は、肝臓の専門医が判断して、十分に注意をしながら治療を行うことになりますから大丈夫。
まあ、待てるなら次世代のお薬を待った方が体への負担、副作用はは小さくなります。

それでも、年齢があがると今までの場合は、治療効果(SVR)が下がりますので、そのトレードオフは十分に考える必要があります。


 

無効例などの耐性の場合の記述もあり、ものすごく参考になるものです。
ちょっと難しい部分がありますが、ほんと、お暇な時に一読をお勧めします(まっ、医療関係者向けなんですけどね(苦笑))


ひとまず、この辺で。
もっと詳しい解説は、きっとだれかやってくれますよね (^^;;


相変わらず、お仕事はいそがしモード。
週末はちょっと休めるからいんですけどね。

今朝も第一補食はあんぱん、どんだけ好きやね?
今朝も第一補食はあんぱん、どんだけ好きやね? Photo by cxq02002

週末はあんぱんを食べて自転車で漕いでいます。
甘いものが欠かせませんです。

うなぎも食べにいかないとなぁ

 - 日記

Comment

  1. アナログ より:

    ばんばんさん、こんばんは(*^^*)
    お仕事が大変お忙しい中、記事をまとめてくださりありがたいです。
    今度は美味しいうなぎが食べたいです!(*^^*)
    鰻の値上がりのニュースばかりで、
    最近は鰻屋さんから遠ざかってましたから…
    ビタミンも豊富ですから食べねばですo(^▽^)o
    栄養つけて坂道もスイスイ~

  2. akio より:

    ばんばんさん、こんばんは~♪
    貴重な情報と、詳細な解説、ありがとうございます~!
    それにしても気合いの入ったガイドラインですね。
    こんな素晴らしい資料を公開してくれるなんて嬉しいです。
    冊子体にして、配ってほしいな~!
    ところで、私もあんパンが大好きです。
    とても甘いのでカロリーがありそうですが、
    普通の菓子パンよりも控えめなんですよね。
    自転車に乗れて羨ましいな~!
    ではまた~♪

  3. ばんばん より:

    アナログさん
    うなぎいきませう。たまには鉄分補給しないと。
    坂道はキライです(苦笑)
    akioさん
    あんぱん吸収がはやいので、自転車には必須ですです。

  4. yokobue より:

    ばんばんさん、おはようございます。
    お忙しい中、最新の情報をまとめていただきありがとうございます。さっそく、印刷して、次の、診察時の質問を検討します。
    あいかわらず、2型、マイナーの治療方針は、報が少なく、取り残されている感じですが、モチベーションを高めて、「あきらめないで」、行きます!!
    29日は、糖鎖とTAの結果が明らかになる予定です。

  5. ばんばん より:

    yokobueさん
    多分、K先生が書いたものじゃないから、あまり困らせないように。
    2型の難治例って少ないんですよね。
    データというか、資料が少ないのは仕方がないかもですよ。
    患者さんが日本では少ないんだもん。

  6. rosary より:

    こんばんは。
    いつも大変ありがとうございます。更新を心待ちにしているものです。
    24日の検診日のことですが、東大病院の加藤先生のお話ですが・・『来年暮れに次世代の新薬が承認されます。そちらを待って治療を始めましょう。』『それは経口2剤のことでしょうか』『いえ、それは残念ながらまだまだ…INFは避けられません』とのことで、やはりとてもがっかりして帰宅しました。

  7. トマトっと より:

    いつも、有難うございます。
    この量と内容を理解して纏めるのは、至難のワザ。
    さすがばんばんさん!
    フローチャートだけは、私でも目でわかりまーす!
    軍資金、軍資金・・・( ^_^)/~~~

  8. 匿名 より:

    rosaryさん
    こんちわ。そうですね。いまのスケジュールだと、来年度末だとTMCが最有力候補ですかね。フェーズ3の治験がもう観察期間に突入していると思います。
    経口2剤も結構早めで、優先申請がまた通るとこれも結構早いかもしれません。でも経口2剤はいまのフェーズ3は、前回無効例が対象なので、普通の人は使えないかなぁ
    トマトっとさん
    普通の方はフローチャートだけでOKです。後はこれにSVRの確率だけを把握して、やるかやらないかを決めればいいと思います。

  9. まつなり より:

    ばんばんさん。まつなりです。
    いつも、解りやすく有難うございます。
    私がお世話になっている国府台病院のHPで、肝炎免疫研究センターのお知らせを見ました。 IL28の検査についてです。
     
    〇当院では、研究に参加していただくかたちで本検査を無料で施行して参りましたが、本検査が先進医療として認可されたことを受け、2012年6月11日より1回につき、20,000円でお請けすることとなりました。
    http://www.ncnpkohnodai.go.jp/kohnodai/kanen_meneki/index.html
     

  10. ばんばん より:

    まつなりさん
    ありがとうございます。通常3万円とかいっていたやつですよね。ちょっと安くて安心しました。

  11. 山口つとむ より:

    ばんばんさんへ、
    ひさしぶりにブログを読ませていただきました。
    昔何度か、コメントした気憶があります。
    実は2年前に、
    大腸がんを患い、当然、肝炎治療への意識は
    後順位になっておりました。
    手術より2年経過し、幸い転移はありません。
    そこで、ふたたびC肝治療にあたろうと思って
    現状を調べているところです。
    どうやら、けっこう治癒された方が
    おられるようですね。
    ばんばんさんはウルソで待機、のようなご様子でしたので、
    再び、同じ立ち位置に私もつけそうです。
    そこで、ぶしつけな質問で恐縮なのですが、
    「ばんばんさんは、炭水化物、糖質は
     アルコール類も含めて朝昼晩の三食で、
     どのくらいとられておられますか。」
    といのは、私の考えでは、
    難治性C型肝炎患者は、糖尿病の患者だったり
    糖尿病ではなくても、
    糖質の過剰摂取がある人たちなのでは?
    と推測するからです。
    私は、糖尿病ではありませんが、
    100%糖質過剰摂取人間でした。
    ごはん、ぱん、らーめん、パスタ、そば、
    うどん、スイーツ、そしてビールと大好きでした。
    こうした体質が、過去2回もやったINF治療には
    災いした、効かなかったとおもえてならないのです。
    たぶん三剤併用をやっても効果はでないと
    思えると
    他の皮膚病との関係で、もっか糖質制限を実行中です。
    以上です。
    もしよろしければ、ばんばんさんの糖質摂取状況を
    教えてください。よろしくお願いいたします。

  12. ばんばん より:

    山口さん
    週末は動き回るので糖分めいっぱい取りますが、平日は少ない方かな。
    糖過剰摂取というより、肝炎によるインスリン抵抗性とか、耐糖能異常が関係あります。アルコールは病気が分ってからここ十数年飲んでないです(T_T)
    おっしゃる通り、論文でもインスリン抵抗性がインターフェロン治療の効果を減少させるとか、脂肪肝を促進して繊維化を進めるとか古くから研究されています。
    肝炎が、糖代謝異常を促進するんですよね。
    普通人と同じ量を取ると、代謝異常があるので、余計に肝臓に溜め込む->脂肪肝->脂肪はHCVが大好きと密接に関係しているようです。
    アメリカのデータですが、BMIが高いと肝がんの死亡率があがります。
    データの中には、HCVの人も含まれ、完全に一致するとは云えませんが、肝機機能障害はが関係していると云われています。
    (NASHなんかもこれに関係するそうです)
    これ、ちょっと勉強中なので少しまとまったら、記事を書きまする。

  13. めぐ より:

    ばんばん隊長~☆
    HAPPY BIRTHDAY♪・・・でございましゅ☆
    あんぱんにローソク、立つかなぁ~?! ふふっ♪
    ばんばん隊長の4○歳が、
    素敵な1年になりなすようにぃ・・・祈☆

  14. ばんばん より:

    めぐさん
    ありがとうございます。
    よくご存知で、サイドバーに書いてありましたね(苦笑

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