あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

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新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (従来の治療編)

      2013/09/30

20130922100722

ちょっと”ソブリアード”、”シメプレビル”という検索ワードが多くなって来ているので、補完をしておきます。

このお薬は、経口の直接作用型抗ウイルス薬です。
いきなり難しくてごめんなさい。ちょっとこの辺りを数回に分けて記述しようと思います。

ちょっと従来使われてきた、C型肝炎治療のお薬と簡単な比較をしてみましょう。

インターフェロン

いままでC型肝炎治療のお薬のキモとなっていたのがインターフェロンです。
いくつか種類がありますが、今回は割愛します。

C型肝炎ウイルスをやっつけるために、体の中でインターフェロンが生成されます。
C型肝炎ウイルス以外にも、ウィルスをやっつける為に、インターフェロンが生成されますが、その代表がインフルエンザです。
筋肉痛のような痛みと、高熱がでるあの症状でおなじみのインフルエンザです。

体の中で生成されるインターフェロンでは、C型肝炎ウィルスを全部やっつけることが出来ないので、外から体で生成されるインターフェロンを増強する目的で人工的につくられたインターフェロンを静脈注射(※1)で体の中へ投与します。
2013/09/27 17:36 追記訂正
※1 インターフェロンの種類によって、筋肉注射(ペグイントロン:IFN-α)と静脈注射(フェロン:IFN-β)に分かれます。

インターフェロンの役割は、簡単にいうと自己免疫に作用して、C型肝炎ウィルスをやっつけろと間接的に作用するものです。この間接的というのがもの肝になります。薬が直接ウイスルを殺しているのではなく、ウイルスを殺しているのは、人間自身の自己免疫なんですよね。

インフルエンザにかかったとにき処方されるお薬も、ウィルスを殺す薬はありません。あくまでも症状を軽くする対処的なお薬だけで、ウイルスは薬で殺せないんですよね。

このため、インターフェロンを使った治療では、人間側の因子と、ウイルス側の因子で薬が効きやすい、効きにくいがありました。

インターフェロン体にできたときに、どんどん自己免疫を刺激して、ウイルスををどんどん殺せる人と、そそうでない人がいます。これは、IL-28Bという人間の遺伝子をしらべることで、このインターフェロンに対する感受性をしらべることができます。今回はできるだけ簡単にするために、ヘテロなんて言葉は使わずに、インターフェロンが効きやすいタイプの人と効きにくいタイプの人がいると覚えてください。

もう一つの因子はウイルス側の問題です。簡単にいうと、死にやすいウイルスと、ちょっと手強いウイルスがいます。これも、ウイルス側の遺伝子を調べることにより、判断することができます。

リバビリン

ここまでがインターフェロンのお話で、もう一つがリバビリン。これは抗ウイルス薬でインフルエンザなどに効果がありますが、副作用の問題などから現在はC型肝炎の治療にしか用いられていません。これは、言い方がものすごく悪いですが、おまけでインターフェロン治療と組み合わせることで治療効果を上げる役割をします。単剤では、あまり強い効果は無く、組み合わせることで、効き目を現す薬です。

従来の治療は間接的

従来の治療では、上記のインターフェロン(注射)+リバビリン(飲み薬)の2つを組み合わせて治療を行ってきました。あくまでも間接的な効果で、直接的にウイルスを殺していたわけでわありません。これ非常に大切なことなので覚えておいてください。

間接的

これがキーワードです。

一方、新しく開発されたC型肝炎治療薬である、昨年認可されたテラビック(テラプレビル(MP-424))、やもうすぐ認可になるであろうソブリアード(シメプレビル(TMC-435))は経口の直接作用型抗ウイルス薬です。経口ですから、リバビリンと同じ飲み薬で、直接作用型ですから、直接ウイルスに作用します。

でも、直接ウイルスを殺しているわけではありません?(オロ)

ちょっとここから長くなるので、次回へと

ひとまず

ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))編記事一覧
0.薬食審・第二部会 C型肝炎治療薬ソブリアードなど新薬2成分審議 承認了承
1.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (従来の治療編)
2.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (特徴編)
3.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (治験結果編)
4.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (まとめ編)

 - C型肝炎, 新薬情報 , , , , , , ,

Comment

  1. さとちゃん より:

    ばんばんさん、こんばんは!
    丁寧な、説明をありがとうございますm(__)m
    ソブリアードも、間近のようですね。
    難しい用語が次々と、もうパンクしそう(>.<)
    ばんばん先生、よろしくご指導のほど(^^)v
    復習して、次回待ってますぅ♪
    おはぎ食べましたか~(*^O^*)

    • ばんばん より:

      さとちゃん
      今回はなるべく難しくないように解説を行います。
      ちょっとまっててね。

      おはぎの前にきなこ餅食べました(鉄分多いけど・・・)
      ああ、あんこも食べないとだよ

  2. yukizumi より:

    インターフェロンって静脈注射でしたっけ?筋肉注射でなかったですか?昔の話だからかわったのかな

    • ばんばん より:

      yukizumiさん
      そうだ、種類によって違うんですよね。記述ミス。ペグイントロンなどのIFN-αは筋注で、フェロンなどのIFN-βは静脈注射になります。
      訂正しないと、ご指摘ありがとうございました。(汗

  3. yukizumi より:

    へぇ~、そえーそうなんですか。色々種類があるんですねぇ~。以前、けつにインターフェロン打たれた記憶が・・・けつに静脈ありませんもんねぇ 笑

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