あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

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新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (特徴編)

      2013/09/30

20130914103839

さてつづきをば。

昨年認可されたテラビック(テラプレビル(MP-424))や、もうすぐ認可になるであろうソブリアード(シメプレビル(TMC-435))は経口の直接作用型抗ウイルス薬ですが、直接ウイルスを殺しているわけではありません。

じゃ、どうしてウィルスが減るの?

ここから始めましょう。

直接作用型抗ウイルス薬の仕組み

ウイルスが分裂して増殖する訳ですが、直接作用型抗ウイルス薬は分裂して増えるところを邪魔して、増えないようにするのが特徴です。
直接ウイルスを殺している訳じゃなくて、増えないようにすることで全体のウイルス量を減らしていきます。

どうやって、増えないようにするのかは、ウイルスが増殖するときに特定のたんぱく質が必要になりますが、この合成を阻害するのが特徴です。このため、新しい肝炎の治療薬はたんぱく阻害剤とも呼ばれたりします。ここで、ウイルスのたんぱく質のどの部分に作用するかで薬を分類します。今回はなるべ簡単に説明するために省きますが、興味のある方は以下のリンク参照してください。

プロテアーゼ阻害剤の話をしよう。その3 | あかるい肝炎生活

増殖を止めるってイメージしにくいですよね。
テラビックの作用メカニズムについて解説した動画が以下のサイトにありますので見てください。

作用メカニズム|テラビック製品紹介|テラビック|田辺三菱製薬 Medical View Point

ウイルスにも寿命があります。増殖して増えなくなれば全体の総数が減ってきます。また、体の免疫にウイルスがやられも数が減ります。
ウイルスのライフサイクルってとてもそれほど長くはありません。寿命を迎えてそれを補うように増殖を繰り返しています。これが止まること効果的にウイルスを除去することが可能になりますよね。

この直接作用型抗ウイルス薬を組み合わせた治療ですが、薬が効きやすい人でなんと48時間(2回飲むだけ)で1/100にもなるそうです。治療開始後、4週間でほぼウイルスがいなくなります。
(4週間でウイルス量を測定してが0にならない場合は、全体の治療期間を延長することで対応します)
2013/09/27 9:38 追記
(直接作用型抗ウイルス薬は12週のままで、インターフェロン+リバビリンの期間をトータル48週まで延長します。つまり3剤を飲む期間は12週間、残り36週はインターフェロン+リバビリンの2剤となります。)

単体では使わずに薬を組み合わせる

直接作用型抗ウイルス薬が増殖を止めることでどんどん数が減っていきます。全部なくなる訳ではありません。

ここで登場するのが、以前から治療に使われていたインターフェロン+リバビリンです。

一つの薬だと、ウイルスが形を変えて薬が効かなくなる(耐性ウイルスといいます)恐れがあります。
相手も生き残るために、必死ですから薬が効かないように自分自身の形を変えるんですよね。(←もの凄く怖い)

新薬はとても効果的な半面、相手のウイルスの形が変わると効果が全然なくなります。
このため、耐性ウイルス発生させないように、複数の薬を組み合わせる必要があります。

インターフェロンとリバビリンの組み合わせには2種類ありますが、治療する病院で指定されるので特に気にする必要はありません。

現在は、テラビック+ペグイントロン+リバビリンの組み合わせにないります。

新しい新薬のソブリアード(シメプレビル(TMC-435))の組み合わせは、
・ソブリアード+ペグイントロン+リバビリン
・ソブリアード+ペガシス+コペガス

のいずれかの組み合わせになります。

このため、新薬の治療は3つの薬を組み合わせるために3剤併用療法と呼ばれたりします。

直接作用型抗ウイルス薬のまとめ

じゃ、まとめます。
1.直接作用型抗ウイルス薬はウイルスの増殖を止めることで、ウイルス量を減少させる。
2.単体では使われずに、複数の薬の組み合わせて治療を行う。

この2つだけ覚えてください。

やっと基礎編が終わり(汗)
次回は、直接作用型抗ウイルス薬のソブリアード(シメプレビル(TMC-435))ってどんだけ効くのよ。治験の結果の数値を紹介しようと思います。

ひとまず

ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))編記事一覧
0.薬食審・第二部会 C型肝炎治療薬ソブリアードなど新薬2成分審議 承認了承
1.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (従来の治療編)
2.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (特徴編)
3.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (治験結果編)
4.新薬 C型肝炎治療薬 ソブリアード(シメプレビル(TMC-435))とは (まとめ編)

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Comment

  1. さとちゃん より:

    ばんばん先生、こんばんは!
    フムフム、よくわかりました。
    4週で0にならなかった場合、阻害剤を12週から延長するのかな~?、それとも他の2剤のみの延長?
    人によって、色々なケースがありそうですね。
    次は応用編かな。少し、休んで~あんこを(^^)v
    また、よろしくお願いしますm(__)m

    • ばんばん より:

      さとちゃん
      阻害剤は12週のまま、インターフェロンとリバビリンをトータル48週(1年)に延長します。
      ソブリアードもインターフェロンを組み合わせた治療なので、できるならIL-28Bを調べてインターフェロンの感受性を調べてから治療に望んだ方がいいと思います。

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