あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

*

シメプレビル(商品名:ソブリアード)含む3剤併用療法がC型肝炎治療の第一選択になる

   

20130922130812

ちょっと、興味深い講演会があったようなので、紹介しておきます。
テラビックからソブリアードが、C型慢性肝炎治療の第一選択となるようです。

ガイドラインの改訂

関西労災・林院長 HCV標準療法はシメプレビル含む3剤併用療法に GL年内改訂 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline
C型慢性肝炎の標準治療と位置付けられる



シメプレビル含む3剤併用が事実上の第一選択に:日経メディカル オンライン
治療ガイドラインの改定予定

ちょっと面白そうな講演会だったようです。聞きたかったな(笑

少し記事の方から中身を見ていきましょう。

11月中にも改訂される予定のガイドラインでは、66歳以上の高齢者に対しては、シメプレビルとPEG-IFN、リバビリンの3剤併用療法または、PEG-IFNとリバビリンの2剤併用療法を実施し、非高齢者のうち線維化が進展した患者に対しては、シメプレビルとPEG-IFN、リバビリンの3剤併用療法が第1選択になるという。非高齢者で線維化が軽度の患者は、治療待機またはシメプレビルとPEG-IFN、リバビリンの3剤併用療法が原則となる見通しだ。
出典:シメプレビル含む3剤併用が事実上の第一選択に:日経メディカル オンライン

一番大きなことは、C型慢性肝炎治療ガイドラインの改定です。
ガイドラインは以下の独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院のサイトを参考にしてください。

C型肝炎治療ガイドライン

キャプチャ

治療ガイドラインのTVR・PEG-IFN・RBV併用と記述されている部分が、シメプレビル(商品名:ソブリアード)・PEG-IFN・RBV併用に置き換わることになります。

テラビックは使われなくなるんですよね(たぶん)。

ウイルス除去の観点から、テラプレビルで3剤併用療法を開始した症例では途中でシメプレビルへの切り替えを行うべきでないと指摘したほか、治験対象外の70歳以上の患者は安全性が確認されていないことから、「個々の体力差に合わせて慎重に投与して欲しい」と注意を促した。
出典:関西労災・林院長 HCV標準療法はシメプレビル含む3剤併用療法に GL年内改訂 | ミクスOnline

治験では一定の条件で行っているため、70歳以上の高齢者の治験は行われませんでした。70歳で、マラソンやっちゃうよという人もいれば、見た目よりもお年をめした方もいらっしゃいます。
テラビックの時は副作用が強かったため、大事をとって年齢制限が入りました。今回のソブリアード(シメプレビル)では、特に年齢制限は入らないようですが、インターフェロン治療ということで高齢者の治療の場合は、主治医と十分に相談して治療に望むことをお勧めします。

新薬と耐性の問題

現状でテラビックを使って治療している場合は切り替えをしないで治療を行うようです。たぶん耐性の問題等から、薬を混ぜることはせずに治療を行うということなんだと思います。

シメプレビルが治験で約9割の著効率を示したことから、林院長は「今後の新薬にはシメプレビルを上回る95%程度の著効率が求められてくるだろう」との見解も述べた。
出典:関西労災・林院長 HCV標準療法はシメプレビル含む3剤併用療法に GL年内改訂 | ミクスOnline

今回のソブリアード(シメプレビル)の治験での著効率は、88.6%と、ほぼ9割となります。新薬にはこれを超えるパフォーマンスがないと認められないということなのでしょうね。でも、素人的に考えると、インターフェロンを使わないなら患者の副作用の負担は大幅に減るので、一定の条件を持って新薬を認可してくれてもいいじゃないかと思ったりします。

ここがかなり気になるのですが、この次に出てくる飲み薬だけの新薬による治療ですが、

初期治療でのIFNフリー治療レジメンについて林院長は、
 ▽治療失敗時の耐性菌形成
 ▽治療選択肢が狭まる
 ▽IFNを含む治療にみられるがん進展抑制効果が望めない可能性
といった理由から慎重な立場を示した。
出典:関西労災・林院長 HCV標準療法はシメプレビル含む3剤併用療法に GL年内改訂 | ミクスOnline

とあります。一番問題なのがやはり耐性ウイルスの出現を気にしておられるようです。そうですよね、一度耐性が起きると次の治療法が限られます。この辺り薬の開発が進むなかで、どうして耐性ウイルスが出現するか、まだ的確に解明されていないようなので注意が必要だと思います。

また、インターフェロン治療をすると、その後の肝がんの発生が抑制さえれるというメリットがあります。しかし、飲み薬だけの治療の場合は、この効果がないので、肝がんの発生が起きる可能性があるということです。

C型肝炎ウイルスが肝臓の中にいる間に、散々肝がんの種みたいなもを埋め込んでいますので、いつ肝がん発生してもおかしくありません。この部分は、長期的に治療結果の解析を待つことになりますが、肝臓の専門医の間では、飲み薬だけの治療を危惧してる先生もおられます。

この部分は、まだ治療症例が少ないのと、薬が開発されて間もないため、十分なデータが集まってないのが現状です。IL-28見たいに治療前に治療結果が推測されたり、耐性ウイルスの出現が分るようになると、治療がぐっと身近なものになると思うんですが、これはもう少し待たないといけないようです。

現状、副作用の問題、持病の問題等、遺伝子の条件などで治療が行えない方は、現在の肝臓の専門医の主治医と十分に話をして、次の治療をどうするのかを決めてるのがいいと思います。

治療できるなら、新しく認可になったソブリアードは、治療効果が9割と非常に高いので、治療が行える方は早めに治療するのが吉だと思っています。

ヤンセンファーマのサイトが公開されたようです。
医療従事者の方のリンクから、ソブリアードの添付文章が参照できます。
(薬価はまだだけどね)

ソブリアード.jp
サイト公開!

ひとまず。

 - C型肝炎, 新薬情報 , , , , , , ,

Comment

  1. yukizumi より:

    読み込んでみるとペガコペよりもペグリバの方が良い様な感じ・・・再燃例ではTGの人も効いている様ですし、バンバンさんもトライの可能性ありでは・・・まどわしてすみません。。

    • ばんばん より:

      yukizumiさん
      最初は、ペガコペで治験始まりした。製薬会社の関係ですかね。その後、すぐにぺグリバが追いかけて治験になりました。

      ペガシスの方が、分子構造がでかいので、体の中でとどまる濃度が高いの高いので、2剤の時もウイルスの消える人が多かったようです。まあ、その分、再燃も多かったので、治癒率がそれほど変わらないようですが。

      私はインターフェロン治療をするとうつがでちゃうので、やろうとすると、その後1年ぐらいは、うつの治療がはいっちゃうので、今回はパスかな。TGだし、Core70も変異しているし。前回は一応消えてるけど、9割の打率が出そうにありませんね。

  2. akio より:

    ばんばんさん、こんばんは~♪
    シリーズ「ソブリアード」の連載、どうもありがとうございま~す!

    ソブリアードは本当に優れた薬ですね。
    林先生がゾッコンなのもよく分かります。

    テラプレビル3剤治療について、「後半のペグリバ期間はオマケみたいなもの」という話を聞いたことがあります。もし本当ならば、もし副作用等で前半の3か月で中止せざるを得ない場合でも、それなりの効果があることになりますね。

    早く薬価収載されてほしいな~!
    ではまた~♪

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