あかるい肝炎生活

飲み薬でC型肝炎が治療できる日を待つおぢさんの日記

*

肝炎治療医療費助成予算の推移について考えてみた

   

20131129065843

ちょっと以前から気になって、肝炎治療医療費助成の予算について調べてみました。

予算の推移

まずは、全体の肝炎対策関連予算の推移(平成20年度~平成25年度)から見てみますね。

肝炎対策関連予算の推移(平成20年度~平成25年度)

出典:厚生労働省 肝炎対策関連予算の推移(平成20年度~平成25年度)

平成22年~24年まで増額されて240億円近くまで予算化されていましたが、今年から一気に190億円を割り込んでいます。
全体的に予算削減傾向にあるのでちょっと見守らないといけないかな。
この辺りは患者会などを通じて、予算確保などの陳情を地道にしていく必要があると思います。

で一番身近な部分で、治療医療費助成の部分がこの表で

1.肝炎治療促進のための環境整備

の部分になります。

さて、ここからちょっと計算してみます。
現状、99.6億円ですから、ざっくり100億円と置きます。
全部治療費助成に回るわけわなく、組織や広報などのオーバーヘッドがありますから、
これを▲15%を仮定します。これで85億円。

これをC型肝炎とB型肝炎で分け合います。
この比率がだいたい。患者比率で65:35程度のなります。

これで、C型肝炎患者に回るのは55億円。

 

一人当り約58万円

細かく計算するとかなりめんどくさいのでこれから、ちょっと大き目に数字を追いかけていきます。

いまテラビックだとざっくり1回の治療で約70万円(保険3割負担)程度になります。
これを医療費助成で、1 or 2万円月にします。
(※ソブリアードになっても、少しあがるぐらいで1割までは上がらないと思います)

2万円/月の負担で6ヶ月で患者さんの負担が12万円。
残りが助成費から出るとなると、58万円/人となります。

1人あたり結構な金額の治療費助成がされることになります。

で、55億円の予算を、58万円/人の負担で割り算すると、

約9500人の患者さんの治療費の助成ができることになります。

テラビックの治療患者数がいまのところ約1万人強で、少し予算を超過したと聞いたことがありますので、それほどこの計算は間違っていないと思います。

治療を要する患者数は以前は50万人(*1)と推定されていましたが、

B型・C型肝炎のキャリア数等について

一番新しい厚生労働省の資料を見ると37万人(*2)ぐらいだそうです。

出典 *1 C型慢性肝炎治療剤「ペグインターフェロンアルファ2a」について|中外製薬株式会社|2004.12.20
出典 *2 肝炎総合対策の推進について|厚生労働省 健康局 疾病対策課 肝炎対策推進室

この予算感だと、多く見積もっても1年間に治療費助成できる患者数は、1万人ぐらいになると思います。

もしも全員治療するとなると37年・・・あと何年かかるんだぃ。

考えたくないことだけど、お国の予算的には1年に数万人単位で治療費助成はできないでしょう。
現状の所、推移を見ても、だんだんと先細りが見えています。

なんて計算をしながら、治療できるなら早く早くと思っていたわけで・・・

なにか、ちゃぶ台返しみたいな必殺技で、この状況が変わるかもしれませんが、肝炎対策会議や、薬事審議会などでもこの予算を睨みながら薬価や、お薬の承認が進んでいくと思います。

いきなり患者さん全員が飲み薬で治療はできないわなぁ。

なんて思うとことしかり。

ああ、なんかパンドラの箱を開けちゃったかもしれない。
(この考え方が間違いだといいなぁ)
 
 
 
凄く尻切れトンボ気味なんだけど、ひとまず今回はこれでおしまい。

 - C型肝炎, 治療費 , , ,

Comment

  1. トマトっと より:

    ばんばんさん。こんにちは。
    わあ、頭の痛くなるような凄い計算〜
    さすがばんばんさん、いつもありがとうございます。

    いい薬を待っている患者の事はおかまいなし、って感じが拭い切れないですね。
    請願、陳情、やれることを頑張らなくちゃ、、、です。

    頭の疲れに、甘い物をどうぞどうぞ〜(^O^)/

    • ばんばん より:

      トマトっとさん

      ちょっと前から気になって計算してみたかったんですよ。
      これ以上予算が減らないように、そしてある程度恒久的に治療費助成が引き出せるといいのですがね。

      この辺はかなり難しいことになると思います。
      いま治療をお待ちの方は、医療費助成があるうちに、治療ができるといいですよね。

  2. 波打際 より:

    肝炎薬の承認もこれくらいかかってしまうのでしょうか
    >アステラス製薬が3月13日に申請した2型糖尿病薬
    >新規機序のSGLT2阻害薬。14年1月に承認、
    >4月に薬価収載される見込み

    • ばんばん より:

      波打際さん

      コメントありがとうございます。
      そうですね。通常の場合は、申請後1年ぐらいで認可になります。
      しかし、優先申請ってやつがありまして、早く承認しないとだめなお薬なんかは、優先的に審査が行われて半年ぐらいで承認になります。
      ソブリアードは2月申請の9月承認で約7か月間でしたね。
      治験の結果等がよくないといけないのですね。

      期間はそのお薬の特性によるものが大きく、効果が高くて、患者さんがたくさん待っているお薬はわりと早くなりますよ。

  3. 謙介 より:

    はじめまして。
     愛媛県に住む謙介と申します。
    ちょっと前から拝見しています。サイトを拝見していつも参考にさせていただいています。
     20年くらい前に献血からC型肝炎が分かって
    インターフェロン単独・インターフェロン・リパビリン併用で効果がなくて、今、シメブレビル・インターフェロン・リパビリン3剤併用医療費補助申請を先日行って結果待ちの者です。
     先日県に書類を申請に行ったときにいろいろと聞いてみたのですが。
     まず肝炎医療費補助の予算については、国単独の予算ではないそうです。国が1、都道府県が1のそれぞれ折半になっているそうです。
     それから愛媛県の場合、肝炎の医療費補助の人数を当初年間1600人としていたそうですが、実際に申請のあったのが最初の年は900人程度、その後も1100人程度だったので、計画人数を減らした、ということでした。現在は1300人で、その後、3剤併用療法が出て、利用人数も増えて、平成24年は1390人程度の利用になっている、とのことでした。そういう人数の結果については、県の肝炎対策事業評価で公開しています、ということで見てみました。
     愛媛県単独で、毎年B型C型合わせて1400人くらいの利用があるとのことですから、肝炎の医療費補助の総数が全国で1万人、というような数ではないと思います。
     とってもアバウトにC型肝炎の医療費補助申請をして受けた人が、1400人の半分の700人としても700×47で3万2900人ですから。もうちょっと多いのではないでしょうか。
     

    • ばんばん より:

      謙介さん
      情報ありがとうございました。確かにその計算だともう少し上のような気がしますね。
      患者会に人に、聞いた数字が1万人だったものですから、東京の患者会なのでもしかすると東京都の申請人数だった可能性もありますね。むん、もう少し情報が入ってたら新しい記事を起こしていきます。
      ありがとうございました。

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