ギリアドのC型肝炎治療薬の薬価が高いことを理由に米国で保険対象から除外される

20141224-074813-4

某所からタレコミがあったのでちょっと記事にしておきます。
(情報ありがとうございました)

ニュース – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)
これだ!

ハーボニ(Harvoni)の薬価が高いことを理由に米国で保険対象となる

12月22日の取引で、医薬品開発の米ギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)の株価が大幅に下落した。米薬剤給付管理(PBM)大手のエクスプレス・スクリプツが、ギリアドのC型肝炎治療薬の薬価が高いことを理由に保険対象から除外し、代わりに19日に米当局の承認を受けたアッヴィ(NYSE:ABBV)の製品を採用すると伝えられたことが嫌気された。
出典:米ギリアド・サイエンシズ- 株価が急落|トレーダーズ・ウェブ

 ずっと治療費が高い高いと言われ続けていた、ギリアド・サイエンシズのハーボニ(Harvoni)。まあ米国ですと、1日10万円のお薬ですから、12週間飲み続けると1130万円になってしまいますから、当然私的保険を使うわけですが、米国の医療費が高すぎるのが原因かと・・・・

例えば

アメリカで盲腸の手術をすると治療費はいくらかかるのか? : カラパイア

高杉晋作(笑)

 盲腸の手術でで自己負担が20%で116万円って・・・絶句する金額ですよね。日本だと3割負担でこれの1/20ぐらいでの6~7万円ぐらいでしょうかね。これだと米国で病気で破産する方が出るってのも分かります。

 後発のアッヴィ社(ABBV)からヴィキラ・パックがFDAで2014/12/19に承認になりました。この価格が問題で後発だけあって、ギリアドサイエンシズよりも総額で12%程度安い、治療費総額996万円としてきました。

ギリアドのC型肝炎治療薬のライバルとなるアッヴィの『ヴィキラ・パック(Viekira Pak)』が米国食品医薬品局(FDA)から承認された : Market Hack
競争が始まる

 これを聞いた米国の大手の保険会社であるエキスプレス・スクリプト社が今後は、アッヴィのヴィキラ・パックだけにしか保険による医療費の払い戻しを行わないと発表したからですね。

 これは大問題とギリアド・サイエンシズのハーボニが売れなくなるという予想の元に、市場が敏感に反応してギリアド・サイエンシズの株価が下がりました。

日本ではどうなのか

 これは大手とはいえ、アメリカの1つの保険会社の話なので、全部そうなるかと言われれがちょっと違うかなと思います。まあ、この記事のように三つ巴の戦いになっているのが現状ですね。

C型肝炎治療薬の世界で起きている、BIGなバトル エキスプレス・スクリプト、アッヴィ、ギリアド三つ巴の戦い : Market Hack
ちょっと大げさな表現だけど

 いまのことろ、日本での薬価は米国ほど高く適用はされていません。これは、いままでのテラビックやソブリアードの例を見てもわかります。今年の夏に保険適用された、同じ種類のBMS社ダクルインザ+スンベプラの組み合わせでも、だいたい薬価は1日薬価で1.6万円ぐらいです(参考:ブリストル・マイヤーズ社、経口薬 ダクルインザ錠60mg(ダクラタスビル)、スンベラカプセル100mg(アスナプレビル)薬価決定!)。また、現状の所、C型慢性肝炎医療費助成の患者さんの医療費の負担額が月額1万円 or 2万円も継続しています。

 これらのことから考えて、このニュースにおける日本での影響はほとんどないかなと思いますね。

ひとまず

[参考]アッヴィの治験結果はこちらを参照してください。

AbbVie | 日本 |お知らせ詳細
GT1bで98.0%(n=148/151)

 わすかに日本のハーボニを用いた治験より数ポイント下がります。またこれは米国におけるリバビリンを併用した治験なのでちょっと治験の結果を単純に比較することはできませんが、かなりいい結果だと思われます。
 現在、虎の門病院を中心に日本における保険認可のデータたとなる大規模な治験が行われています。この結果を持って比較したほうがいいと思います。

4件のコメント

  1. ばんばんさん、こんにちは!

    ギリアドの詳しい情報を載せていただいてありがとうございます。
    短い時間にこんなに詳しい情報を集めていただいて感謝しております。

    値段が少し安い?だけで国民皆保険がないアメリカではこういう事が頻繁に起こるのですね。

    アメリカの中級所得家庭が医療費破産と言う話が有ると聞いたことがあります。
    日本はありがたい国です。

    本日、今年最後の強力ミノファーゲンC 60mlの静脈注射に行って来ました。

    主治医にギリアドの薬が保険適用外となったのをお話したら知りませんでした。
    「日本でも無理かな?」と仰っていました。

    ギリアドの株価が下がるのは痛いです。
    株を所有していますので・・・
    でもまたいつか上昇を始めると思いますので持っておこうかと思います。

    さて、わが大学病院では来月から4〜5名に限ってBMSの飲み薬の治療が開始される事になりました。

    年内に薬が納入される見込みがようやく立ったようです。

    私の住む県では高度医療機関に指定されている病院が4つ、そのうちの一つに
    通院していますが、他の3つの病院は既に治療を始めているそうです。

    こんなに遅れたのは、単なる我が病院の薬剤部の台所事情とのことでした。

    主治医も呆れておりました・・・・

    1. それかなり問題になっているやつですね(笑

      米国ではもの凄い金額になるので、それならインドに渡航してという作戦もあると思いますが、
      仕事をしている方なら3ヶ月も休めないし。一部の裕福層が恩恵を受けるだけだったり・・・(笑

      難しいですよね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください