C型肝炎の新薬の対象はジェノタイプ1型~6型が対象

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また気の早い話ですが、C型肝炎治療の次の新薬の情報を少し眺めてみましょう。
(ご存知の方も多いと思いますが・・・)

製薬会社のターゲットは1型から6型の全部入

 日本のC型肝炎の遺伝子タイプ(ジェノタイプ)は1型と2型ぐらいしかありませんが、世界的に見ると1型から6型まであるようです。製薬会社的には1つの薬で全部の遺伝子タイプをサポートできたほうがいいわけで、それを目指して開発を行っています。

アッヴィ社の場合だと
AbbVie アッヴィ、1日1回投与ですべてのC型肝炎ウイルス型(パンジェノティピック)に対する効果を検討する6件の国際第III相試験への患者さん登録を開始| 日本 | プレスリリース詳細
こっちはまだ登録開始。

ギリアド・サイエンシズ社の場合だと
ギリアドのC肝新配合剤、FDAが優先品目指定  1~6型の全ジェノタイプで | 日刊薬業WEB – 医薬品産業の総合情報サイト
こっちの方が早いかな。

両者とも同じターゲットに向けて開発を行い全世界的に治験がはじまるようです。
早く開発した方が開発費の投資回収が進むということで競争が激しくなっていますね。

日本は状況が異なる

 日本では、1型と2型に集中しています。またハーボニーなどで90%後半の治癒率となっていることから日本ではこの1型から6型を対象にした治験は行われないようです。
 風の便り(←どんなたよりだい(笑))に聞くと、日本の特殊事情(ダクルインザで薬剤耐性ができた患者さんがいる)に合わせてもう少し強力な薬の開発を進めるべく治験の準備が進められているようです。

 一部には、ダクルインザでできた薬剤耐性はハーボニーで治ると云う肝臓の専門医もいるようですが、まだデータが発表されていないためこれはなんとも言えないと思います。ハーボニーは最初からある薬剤耐性についてはほぼ問題がないというデータがあるようですが、ダクルインザでできた薬剤耐性については製薬会社でもデータがないようです。
 一部の病院ではダクルインザでできた薬剤耐性がある患者さんにハーボニーの治療を行っているようですが、治癒率はあまりよくないようです(←どのぐらいなのが興味がありますが・・・)。

 主治医に聞いた所、日本では、上記の1型から6型までに対応するソフォスブビル+ベルパタスビル(Velpatasvir、開発コード:GS-5816)の合剤に加えてもう1剤で3剤の治験を計画しているようだとおっしゃっていました。多分、もう1剤は開発コード:GS-9857だと思います(※1)。

※1 Gilead Announces Data for Investigational, All-Oral, Pan-Genotypic Three-Drug Regimen of Sofosbuvir, GS-5816 and GS-9857 for Chronic Hepatitis C | Gilead

 時期は早ければ今年のうちに始まるという噂をききますが、治験ってだいたいスタートが遅れるのが常で、時期的なものはわかりません。ご興味のある方はここら辺りの話を聞きにいくともしかするともしかしてちょろっとだけ話がでるかもしれないあなぁ。

まとめ

今日の話題は
・次の新薬のターゲットはC型肝炎の遺伝子タイプ1型から6型の全方向。
・2社(アッヴィ、ギリアド・サイエンシズ)の治験は始まっている。
・日本は特殊事情を加味し別な薬の治験が準備されている。
でした。

 そろそろ発売3ヶ月の追跡データの発表がある頃だと思います(もう1ヶ月ぐらいずれるかな)。さて、治験では100%の治癒率がだったハーボニーですが、実際の患者さんへの治療成績はどのぐらいなのでしょうか。日本の場合だと治療後6ヶ月をもってなおったと判断していますから完全は数字はでないと思いますが・・・

ひとまず。